テスト自動化を導入する際の考慮事項
テスト自動化のリスク
・ツールの効果を過大に期待してしまう
・ツールを初めて導入する場合に要する時間、コスト、工数を過小評価する
・ツールが生成するテスト作業成果物をメンテナンスするために必要な工数を過小評価する
・ツールに過剰な依存をする
・ツールベンダーがビジネスを廃業、販売を撤退する
・ツールベンダーの対応が悪い
・新しいプラットフォームや新規技術をサポートできない
テストツールを選択する際の基本原則
・自分たちの組織の成熟度、長所と短所を評価する
・テスト対象で使用する技術を理解して、その技術と互換性のあるツールを選択する
・組織内で既に使用しているツールを理解して、互換性と統合の可否を明らかにする
・明確な要件と客観的な基準を背景にツールを評価する
・無料施行期間があるかを確認する
・ツールベンダーのみサポートを評価する
・ツールを使用するためのコーチングおよびメンタリングに関する組織内での要件を識別する
・ツールに携わる担当者のテストスキルを考慮して、トレーニングの必要性を評価する
・さまざまなライセンスモデルの長所と短所を考慮する
・具体的なビジネスケースに基づいて、費用対効果を見積もる
・最後に「コンセプトの証明」を行う
パイロットプロジェクトでの確認事項
・ツールに関する知識を深め、強みと弱みを理解する
・現状のプロセスや実践しているやり方にツールをどのように適用するかを評価する
・ツールやテスト作業成果物の標準的な使用方法、管理方法、格納方法、メンテナンス方法を決める
・期待する効果が妥当なコストで実現可能かどうかを見極める
テストツール導入の成功要因
・ツール未使用の部署にツールを順々に展開する
・ツールが適用できるようプロセスを調整、改善する
・ツールのユーザーに対し、トレーニング、コーチング、メンタリングを行う
・利用ガイドを定める
・ツールを実際に使用する中で得られる情報の集約方法を実装する
・ツールの利用状況や効果をモニタリングする
・すべてのユーザーから、得られた教訓を集める